お問い合わせの多い内容について

先日、夕方の報道番組にて私たちが取り扱っている同じ内容の商品が、新型コロナウィルスに効果が有ると報道されました。翌日より皆様からお問い合わせ頂いているのですが、こちらでも現在分かっている範囲でご報告いたします。

報道番組で紹介された商品名や会社名は控えさせて頂きますが、内容成分がまったく同じ内容でした。検査方法につきましては以下の方法です。


新型コロナウイルス SARS-CoV-2 JPN/TY/WK-521 (国立感染症研究所)

試験機関 一般財団法人 日本繊維製品品質技術センター 

 作用温度 25℃ 作用時間 30秒 感染価測定法 プラーク測定法 〈試験方法〉 

試験サンプル 0.9mLに試験ウイルス懸濁液 0.1mLを加え十分に攪拌後、25℃で30秒間静置する。 

〈試験結果〉 本試験対象のウイルス感染価(PFU / mL)の常用対数の減少値はNegative controlを基準としたとき10,000分の1以下となり、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対して99.99%以上の不活化効果を確認した。 


というものです。



まず知っていただきたいのは、

この試験は、無機試験であること。(不純物の無い状態での試験)

菌株:試験溶液=1:9であること。


この状況でいえる事は、有機試験(不純物が有る状態での試験)で同じ結果が出るか否かは不明なのです。有機試験は日常生活に近い状態で使用してどうか?という試験ですので、それらのエビデンスが待たれるところです。なので過信は禁物です。また、そうした理由で新型コロナウィルスに関する効果を告知しておりませんでした。


それと同じことが言えるのはアルコールです。これらも有機試験のエビデンスを検索しても出てきませんでした。どなたか見つける事が出来ればご一報ください。


次亜塩素酸ナトリウム水溶液に関しては、厚労省で推進されているPDFがあります。以前の記事でリンクさせていますので、そちらをご覧ください。簡単に申し上げますと、1000ppmという高濃度で処理しなさい。という事です。これは有機マスクやゴーグルなどの保護をしなければ扱えない濃度です。報道番組で80ppm以上で効果が有ると伝えていましたが、筆者は疑問を抱いています。理由は簡単で、一般生菌群(野菜1g当たりに付着する菌を10万株を食べてもほとんど害の無い弱い菌)を不活化させる為に使用する次亜塩素酸ナトリウム水溶液は150~200ppmです。一般的なカット野菜工場などで使用される濃度です。それよりも低い濃度で本当に新型コロナウィルスに効果が有るとは思えないのです。殺菌メカニズムも塩基が細胞壁をすり抜け核を攻撃して不活化させるのですから、本当にコロナの殻をすり抜けるの?と考えてしまいます。


いつも記事にする事ですが、報道番組での情報を鵜呑みにせず、自分で検証し正確な情報を把握することが大切であると感じます。

写真は、コロナ対策ではなく、カビ菌退治をしているところですwww


さて、緊急事態宣言が発出されました。今回の件をみなさんはどのように受け止めておられるのでしょうか。遅かった?妥当だった?

筆者の考えは、緊急事態宣言を発出しなければならない状況にしてしまった原因の半分は政策かもしれませんが、残りの半分は私たちの予防対策が足りなかったのではないかと考えます。

テレビやラジオで手洗いなどは言いますが、それ以外にイッパイ予防活動が有るのに、それを細かく言わないのは何故だろうと感じています。人の流れが増えると何故感染が広がるのか。一度、じっくり考えてみてはいかがでしょうか。私たちも滅菌資材を販売しているので、注意を払って行動はしているつもりです。でも、それでも足りないかもしれませんね。

明日からは、再度、注意をしようと考えています。コンビニやスーパーでの立ち回り。人が触れるだろう場所は素手で触らない。INとOUTで手の消毒。こうした基本から見直したいです。


現在ご利用いただいているお客様には、その他の情報を出来るだけお伝えしたく思っておりますので、この危機を乗り越えましょう。


最後に

若者の中には、「感染しても重症化しないから」と言う人もおられます。それは、その方の価値観なので非難もいたしません。しかし、年齢を重ねると価値観も変わるものです。女性が社会で活躍することは素晴らしい事です。が、その代償は、子供が親と過ごす時間が激減したことです。昭和の子供と平成や令和の子供では、全く価値観が変わっているように感じます。何が正しいとは一概に言えないのですが、我慢強いのが気質であったのは事実です。なんとか厳しい状況を乗り切りましょう。


政策で抜けていると思われる部分。家庭内での感染が多いです。家族に感染者が出てしまった場合の対策が有りません。スクリーンを張ったり、個室に隔離するだけでは効果は薄いです。と言うより、症状が出始めた頃には遅いのです。日常で効果が有るかもしれない方法があるのですが、測定方法が難しいのです。そしてその方法で効果が有れば、飲食店も宿泊施設も稼働できる状況が生まれるかもしれません。今はエビデンスが無ければダメ!みたいな感じで、「可能性が有るなら、やってみよう」とは行かないですもんね。どうすればよいのでしょうかね~。


宿泊施設や飲食業の皆さんは、厳しいどころか閉店や倒産の危機です。政府が1日6万円と言いますが、それが経営者の手元に来るまで、何日掛かるのですか?GO TOトラベルでは、立替金が4か月後なんて話も聞きました。早く入金してあげられるようにシステムを構築してください。やむを得ず会食をする場合は・・・などと議論しなくていいですからw


長くなりましたが、お問い合わせがある内容について記事にさせて頂きました。

またの記事でお会いいたしましょう。私も相棒も、そしてみなさんも、本当に気を付けて乗り切りましょうね。

クシティの「農業ですよね」

クシティのサイトへお越し下さいまして有難うございます。こちらのサイトは 農業専門スタッフが運営しております。農業は、何も言わない命の栽培です。感謝の気持ちを持ちながら、私達が行う日々の活動等を中心にお送りしたいと思っております。

0コメント

  • 1000 / 1000