半身萎凋病は茄子における永遠のテーマ
プロの生産者さんから家庭菜園の方に至るまで、永遠のテーマは「無くそう!半身萎凋病」ではないでしょうか。
それが出来れば、同じ畑で茄子栽培が可能になります。例えば毎年1000本の茄子を栽培する生産者さんであれば、毎年20aが必要となります。同じ畑で3年も栽培すれば必ず半身萎凋病が出てきます。
となれば、最低でも100aの畑が必要で、毎年その100aの中をグルグルまわる事になってしまうのです。
私たちは、毎年いろいろな検証を行っていますが、最大のテーマが半身萎凋病なんです。
半身萎凋病の原因は糸状菌(カビ)なのですが、これを不活化させるには水で十分であるという文献が出ています。なので、田んぼ後に茄子を入れると病気が出にくいと言われていますし、実際にそのようです。逆に一度出てしまうと水抜けが悪い分、早く病原菌が広がってしまう事が有ります。
非常に手間の掛かる作業を行うか、コストを掛けて道具を作れば、かなりその病原菌を減らせることが分かってきました。しかし、なかなか難しいです。
トラクターの生産会社に相談して作ってもらうのも方法ですが、はたしていくら掛かるのか・・
前回の記事で深耕爪の処理写真を載せましたが、その時がチャンスでもあります。ベンレートを入れるのも方法ですが、ベンレートのメカニズムをメーカーさんにお聞きすると、半身萎凋病のカビ菌を不活化させる訳ではなく、成長を阻害するだけだそうなので、根本的な解決にはなりませんよね。
答えはスグそこに有る!と確信しているのですがね~。
成功すれば、必ずご報告いたしますね。
ついでですが、茄子苗について少しだけ。
上記の写真は、私たちがご案内している特許苗です。この苗は接木苗ですが、接合部分から台木(トルバムやトナシム)が出てこない苗です。
通常6月くらいに接合部から台木が出てくるので、「痛い!」って言いながら取りますが、その手間が掛かりません。
活着も3~4日ですから次の作業が早くできます。本当に良い苗だと思います。
家庭菜園で苗を買う場合、定植した翌日に下の写真のようになっていませんか?こうなってしまう苗は翌年からは遠慮して頂いた方が良いかもしれませんね^^
上の苗も定植した翌日の写真ですから、その違いは歴然ですよね。
昔から茄子栽培は、「苗が8割 腕2割」と言われていますから、良い苗選びを体験して下さい。
一つ言える事は、苗の状態で葉っぱが大きいのは避けましょう。葉っぱが大きいってことは、それだけ水が必要となりますから。
プロの生産者さんも、出来るだけ葉っぱを小さく育てる事が肝要。と、おっしゃっています。
偉そうに書いていますが、毎年1回しかチャレンジできない栽培ですから、私たちも試行錯誤の連続です。良い方法を見つけ、それを生産者さんへお伝えするのも私たちのお仕事なのです。
楽しい栽培体験。是非お庭でもやってみてください♪
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