耐性菌のニュースが出ていましたね。
今日、ヤフーニュースを見ていると、以下の様な記事が出ておりました。
抗生物質(抗菌薬)の効かない「薬剤耐性菌」によって2017年に国内で8千人以上が死亡したとの推計を、国立国際医療研究センター病院(東京)などの研究チームが5日まとめた。耐性菌の死者数を全国規模で調べた研究は初めて。代表的な2種の耐性菌を調査した。(抜粋)
これは、もともと薬剤が効かないのか、薬剤の使用が原因で耐性菌になったのか分かりませんが、とにかく薬剤が効かなくて死亡された方おられると言う事ですよね。
人の命に関わる重大な記事と感じておりますが、農業に目を向けると同じように耐性菌が出来うる可能性が多々あると思われます。
今年に入ってからも、こんな質問が有りました。
「農薬なんですけど、利きが悪いので濃度を高くして散布したらどうでしょうか?」
答えはNOですよね。
まず、規定の濃度以上で散布する事自体ゆる許されません。残留濃度の件も有ります。
これは、害虫に対する質問だったのですが、病気に対する薬剤散布も同じ事が言えます。
例えば、細菌やウィルスも薬剤の使用回数が増えることで耐性菌が生まれると予測されます。例えば、うどん粉病の薬剤などの注意書きを見ると、大量に発生する前に散布して下さいと書かれています。大量発生すると薬剤の効果が低下します。効かないので、また散布します。そうすると、だんだん細菌やウィルスもその薬剤に対して抵抗力を持つようになります。
同じ原理が害虫にも言えます。同じ有効成分のものを続けて使用しないのは、耐性を持たせない為なんですよね。
私達生産者が十分気をつけて薬剤の使用を心がけるようにしなければならないと、今日の記事を読んで感じました。
上記の写真は、私達が取り扱っているオーガニックな特殊肥料を散布して下さっている生産者さんの写真です。
これはトマトですが、特殊肥料を散布する事で、作物自体が元気になり病気になりにくくなって欲しいとの思いでご使用していただいております。そうなれば、薬剤の使用回数も軽減されますしね。
(ちなみに、このハウスも私達が建てさせていただいたものです)
こういう記事を書くことで、自分にも戒めています><
では、またの記事でお会い致しましょう。
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